補助金や助成金がもらえるようになるってニュースでやってるけど、よく分からないなぁ。
よし、じゃあ今日は補助金と助成金の基本を説明するね。
ということで、補助金や助成金についての基本知識について、お伝えします。
この記事は、サラリーマンの皆さんだけでなく、中小企業や個人事業主の社長さんに、是非ご覧いただきたいです。
この記事で分かること
- 補助金や助成金って何?
- 補助金と助成金の違い
- メリット
- デメリット
- どこで探せば良いか
補助金や助成金って何?
そもそも補助金や助成金がどんなものなのか、よく分からない人が多いと思います。
そんな皆さんのために、基本的なことから説明しますね。
補助金・助成金の目的
日本には政府があります。
政府は、僕らのような国民が、経済的に豊かな生活を送ることができるようにするための様々な政策を実施しています。
この政策の一つとして、補助金や助成金を配っています。
突然ですが、補助金や助成金を中小企業に配るとどうなるでしょう?
中小企業に与えられた補助金や助成金で、設備の強化や従業員(僕らのようなサラリーマン)をより良い条件で雇用できるようにサポートできるようになります。
すると、設備が強化されるので、良い商品が安く大量に出回ったり、従業員が増えて企業が成長します。その結果、給料は増えて世の中にお金が出回ることが期待されますし、巡り巡って税収も増えるはずです。
つまり、世の中にお金が出回るということで、国内総生産(GDP)が拡大するという目的を達成できるわけです。
みんなが豊かになるようなお金の使い方だね!
「誰に」対する補助金・助成金か
さて、それでは補助金や助成金は「誰に」配られるものでしょうか?
制度ごとに多種多様というのが答えです。
働く女性に配られるものというと、結婚し、妊娠したときににもらえる「 妊婦健診受診票 」や「 出産手当金 」や「 育児休業給付金 」が代表的です。
一方、中小企業に配られるものというと、「トライアル雇用助成金」や「特定求職者雇用開発助成金」や「キャリアアップ助成金」など、会社が従業員を雇用しやすくするものが多いです。
中小企業がチャレンジングな課題に挑む場合には、「ものづくり補助金」も有名ですね。
「会社」に配れば従業員や消費者にスムーズにお金がいきわたるって、政府は期待しているんだ。
補助金と助成金の違い
さて、補助金と助成金の違いについて、色々な観点から説明ができるのですが、ここではこれらを申請する立場の皆さんにとっての切り口で説明します。
補助金とは
財源は、国民から納められた税金です。
補助金は、一定の期間中に応募された申請書について、優れた計画が採択されます。平たくいうと、競争が生じます。
「いかにこの事業が、制度の趣旨に則しているか、実現可能性が高いか」というのをアピールして、ようやく勝ち取ることができるものです。
そして、忘れがちなのですが、「申請できる期間が短い」という特徴や、「気を付けて情報を探さなければ、募集していることにすら気づけない」という扱いにくさがあります。
ただし、これは私見ですが、助成金と比較して、もらえる金額が多く、補助率も高いです。
それと、主な補助の対象が設備投資です。コロナウィルス対応で「マスクを生産する設備を新たに設備投資するための補助金を新設した」というお話は、まさにこの補助金の特徴を表していますね。 経済産業省のHPによれば、約5650万枚規模の増産設備が事業計画に記載されているそうです。頼もしい限りです。
ニュースで話題になったシャープも採択されているね!
助成金とは
財源は、従業員(サラリーマン)の雇用保険料です。つまり、従業員を雇用している会社であれば、どこでも加入しているはずですので、補助金と比べて申請できる人が多いのが特徴です。
助成金は、1年中申請が可能です。また、競争ではなく、「条件を満たせば支給される」というものです。
コロナウィルス対応に際して注目され、拡大適用が期待される「雇用調整助成金」等も、このカテゴリーに含まれています。
雇用を守るのは事業継続のための最重要課題だものね!
メリット
シンプルですが、「事業に要した費用の全部または一部について給付」されることです。借金ではありません。
例えば、ものづくり補助金の場合、2000万円の装置を購入すると、補助率が1/2のため、1000万円が給付されます。税金を無視すると、半額で装置が導入できたということですね。
他にも、小規模事業者持続化補助金というものがありますが、この場合は補助率が2/3ですので、税金を無視すると、75万円分の経費のうち、50万円がもどってくるわけです。
【2020年5月30日追記】
『持続化補助金台風19号型』に続き、『小規模事業者持続化補助金「コロナ特別対応型」』にも採択されました!!!
キャッシュレス割引で世の中にぎわってるけど、こんなに得するのは補助金や助成金しかないよ。
デメリット
ここでは2つ挙げたいと思います。
準備と事後に手間がかかる
申請のための書類準備(損益計算書・貸借対照表・事業計画・商工会などの承認を得る、一つ一つ見積を2社以上とる・・・)が面倒であること、その後、国の監査を見据えた経理書類等の整頓をしなければならず、いわゆるお役所とのお付き合いが生じます。
とはいえ、「面倒だなぁ」と思いつつも、一度自分の手でやってみるのが良いと思います。
それはなぜか?
面倒だなぁと思われる申請こそ、ライバルが少ないというのも真実だからです。
簿記の知識があって、wordとexcelがあれば、なんとかなっちゃうけどね。
事務局(申請の窓口)がルールを理解していない場合がある
これは僕の体験談ですが、省庁が企画した補助金の制度趣旨(募集要項といって、200ページくらいあります)を正確に理解せず、ときとして制度趣旨に反する内部ルールが存在することがあります。
こういった状況に直面すると、より上位の事務局(例:小規模事業者持続化補助金の場合は中小企業庁)の担当に、申請者側(僕ら)と事務局側(申請の窓口)の認識のズレについて報告し、適切な対応をとるよう指導していただくことも必要です。これをしなければ、申請すら受け付けてくれない、という事態が発生します。
僕は、これを乗り越えて補助金を交付いただいた経験があるので、きちんと主張する大切さが身に染みています。
事務局だって間違えることはあるし、ルールが細かく書かれていないこともあるから、仕方ないんだよなぁ。
情報をどこで探せば良いか
こんな情報を一体どこで探せば良いのでしょうか?
僕は、小規模事業者持続化補助金に採択された実績がありますが、参考にする情報は、すべて公的な機関の運営するHPから得ています。
これは、一般の方が提供する情報の中には、全く根拠がないものが多数含まれているからです。素性の不明な方の情報に基づいて行動するのを進めしません。
「そんなこと言ったらハモさんも怪しいじゃない?」と言われることを想定して、僕は以下のサイトを紹介します。
コロナウィルスのときも感じたけど、急に専門家が増えるのは困るよね~
経済産業省・厚生労働省・中小企業庁などのHP
補助金や助成金を企画する大元締めですから、最も正確な情報があります。
とはいえ、これらのHPにはその他の情報も多々含まれており、「どこを探せばいいの?」と迷子になることがありますので、ご注意ください。
ミラサポ
ミラサポでは、各省庁や公的機関の支援情報(補助金・助成金など)をまとめて紹介しています。
中小企業庁から委託された企業が運営するサイトですから、信頼性は抜群です。
定期的にこのサイトを見に行くのも良いのですが、「そんな時間がない!」という皆さんには、無料メールマガジンの登録をお勧めします。
J-net21
J-net21は、中小企業整備基盤機構が提供するサイトです。
このサイトでは、各種の支援策を紹介しており、無料メールマガジンも発行しています。
書籍
毎年募集している補助金や助成金の情報を有志の専門家が各省庁のHPからまとめたガイドブックもあります。
「メルマガを見ても、省庁のHPを見ても、頭がグチャグチャする!」
そんな皆さんには、情報をまとめたガイドブックがお勧めです。僕が仕事で活用しているものを以下に紹介しますので、お手元に置いておくと時間の節約と理解の助けになるかと思います。
まとめ
今回は、補助金・助成金の基本的な部分を説明しました。
補助金は僕らの税金が財源。助成金は雇用保険が財源。いずれも大切なお金です。
とはいっても、必要なときに必要な方が配分を受けるためには、情報をキャッチアップし、面倒でも書類の準備を覚悟しておかなければなりません。
この内容が、コロナウィルス対応で苦しんでいる皆さんのサポートに少しでもつながれば幸いです。
本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考:こんな人がブログを書いてます。
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