ハモ先生~僕、YouTubeで面白い動画見つけました。
ん?どれどれ?あ~これは面白いね!
他にもあるの?
沢山あるよ~!
保存してまとめてあるから、あとで送ってあげる!
(あっれ~?YouTubeって動画のダウンロード
認められてたっけ?ちょっと調べてみるかな)
今日はYouTubeが大好きな皆さんに向けたお話です。
YouTubeは楽しいけれど、何度もアクセスするとすぐにデータ使用量が上限を超えてしまう。そんなことってありませんか?僕は結構あります。
そんなとき便利なのが「ダウンロードして動画をスマホに保存」という機能。こういうのが無料で提供される時代に生まれるのは幸せですよね。
技術の革新は素晴らしい!なんていつも思っていますが、あれ?ちょっと待ってください!
YouTubeって、YouTubeにアクセスしてもらって、動画の広告を見てもらったり、コンテンツをダウンロードしたりするサービスで売上を上げるビジネスモデルのはず!
なのに「YouTubeが嫌がる(儲からないから)やり方」でダウンロードするのって、本当に大丈夫でしょうか?
そんな疑問が出てきたので、今日のブログを投稿することになりました。
結論
先に結論を書きます。
■YouTubeの動画をダウンロードして保存するのはYouTube Premiumのサービスのみ
■YouTube以外が提供する他のダウンロードアプリやサービスで「ダウンロード」するのは、(YouTubeが許可していない限り)YouTubeの利用規約に違反する。
■利用規約に違反すると、YouTubeサービスが利用できない。
■著作権法の「私的利用」を理由に「ダウンロードOK」というのは理由にならない。
「私的利用」を主張する以前の問題。サービスの利用規約に違反しているから、YouTube動画を視聴できない。ラーメン屋に食べにいって「ラーメンは店内で食べてください」というルールを課されているのに「家にこっそり持ち帰る」というようなもの。普通は「帰ってください。他の客に迷惑なんで、もう来ないでください。」と言われる。
YouTube PremiumサービスのURLはこちらからどうぞ
YouTubeってどんなサービス?
お手製のスライドを準備しましたので、こちらをご覧ください。
正確な言い回しは、YouTubeの利用規約をご確認ください。なお、これらは2019年11月10日現在の情報です。2019年12月10日以降は新たな利用規約が適用されるので、これについては別の投稿でお伝えします。
利用規約を守る
YouTubeを使用する人には、大まかに「動画を投稿する人」と「それを見て楽しむ人」がいますね。
でもそれって、YouTubeを提供している運営側の方がYouTubeのサービスを提供してくれるからできるわけです。
だから、YouTubeを使って楽しむためには、YouTubeを運営する方々の提供する「ルール」を守る必要があります。
☝の結論にも書きましたが、ラーメン屋に入ってその場で食べてほしいという「ルール」を守ってほしいのに、「こっそり持ち帰る」なんてことをする。そんな人には来てほしくない、そういうことなんでしょう。
ということで、僕も皆さんも、利用規約を守ってサービスを楽しんでいる、という前提をご理解ください。
利用規約で守ること
元々米国の会社ですから、色々と細かく書いてあります。
ですので、視聴者側が守らないといけないもののうち「ダウンロード」に関係するコアなところだけを書きますね。
利用規約4.C:YouTubeが認めた手段でのアクセス以外はNG
投稿された動画のことを「本コンテンツ」とYouTubeの利用規約では定義されています。
この「本コンテンツ」へのアクセスのやり方についてのルールが利用許諾の4.Cに明記されています。 アクセスという意味には、
■スマホに動画データをダウンロードする
■ダウンロード後にスマホ内の動画データから動画を視聴する
という2点も含まれています。
お客様は、本サービス自体の動画再生ページ、Embeddable Player、又はその他YouTubeが明示的に認めた手段以外のあらゆる技術及び手段を通じて、 本コンテンツにアクセスしないことに合意します。
利用規約-YouTube
https://www.youtube.com/static?template=terms&hl=ja&gl=JP
利用規約5.B:ダウンロードについて
ブログ投稿後に引用箇所が正確ではないという趣旨のご指摘をいただいたので該当箇所について追記します。
より具体的に「ダウンロード」する際の特記事項について記載された部分です。引用部分は第2文です。
・・・お客様は、「ダウンロード」または同様のリンクが本コンテンツについて本サービス上でYouTubeにより表示されている場合を除き、いかなる本コンテンツもダウンロードしてはなりません・・・
利用規約-YouTube
https://www.youtube.com/static?template=terms&hl=ja&gl=JP
利用規約1.A:利用規約に同意できない場合は利用できない
4.Cや5.B、その他のルールを守らないと、「YouTubeのサービスを使用しないでください」ということが、ルールに明記されています。引用部分は利用規約1.Aの最後から2番目の文です。
なお、「チャンネル登録をしていない利用者に対してどの程度拘束力があるの?」というご意見もあるかと思います。色々なご意見があって良いと思います。
お客様が本書に記載される規約、YouTubeのプライバシーポリシーまたはコミュニティガイドラインに同意しない場合には、YouTubeウェブサイトをご利用にならないで下さい。
利用規約-YouTube
https://www.youtube.com/static?template=terms&hl=ja&gl=JP
動画のダウンロードはYouTubeが指定する方法で
とすると、YouTubeが「明示的に認めた手段」というのが気になります。
ダウンロードに関しては、冒頭の「 YouTube Premiumのサービス 」が明示的に認めた手段の一つです。
ちなみに再配布(皆さんのブログに貼り付ける等)については、「 Embeddable Player」を使用してくださいという趣旨のことが、利用規約に明示的に書かれていました。
これは、動画のすぐ下の「共有」という部分をクリック/タップすると出てくるURLを、
このブログやTwitter等に貼り付けるだけの2ステップ操作で完成です。
下の感じのやつですね。
動画作成は技術が追い付いていないのでまだまだ練習中ですが、解説ついでに僕のチャンネルについても宣伝させていただきました。はもチャンネルよろしければ登録お願いします!
「利用規約」中のYouTubeの投稿動画のダウンロード
僕がこの記事を書いた理由の一つになるのですが、
■無料ダウンロードは「私的使用目的」のための複製だから、自由にできる。
■例えば〇〇のツールが便利なので紹介する。
ということを開示しているサイトがあります。
ちなみに私的使用に関する定めは著作権法30条にあります。
著作権法をよく勉強されているなと尊敬する一方で、「でもYouTubeのサービス利用の約束についてはあまり気にしていないのかな?」という懸念点がありました。
そして、この30条には
■ デジタル方式の録音・録画機器等を用いて著作物を複製する場合、著作権者に対し補償金の支払う
■コピープロテクション等の技術的保護手段の回避装置を使って行う複製については、私的複製でも著作権者の許諾が必要となる
という、いわゆる「例外」も書かれているます。
補償金の支払いや著作権者(YouTubeなのか投稿者なのかは別として)なんて、消費者は普通やらないでしょうから、できないことを約束されても困るので、YouTube側も「ルールを守らないなら使わせません」という方針をとっているのかもしれません。
余談:無料ダウンロードツールとして紹介されているもの
無料ダウンロードツールとして次の項目に記載するものが見つかりました。他のものもありましたが、サイト自体の信頼性の問題で、アクセスを控えました。
この項目では技術的な手段を紹介しています。
YouTubeが明示的にダウンロードを認めているのかは、どうかご自身でご確認ください。
動画簡単ダウンロード
備考:WEB版では利用規約がどこにあるのかわかりませんでした。
Online Video Converter
備考:利用規約は英文で開示。Google翻訳で該当箇所を確認しようとしましたが、特にYouTubeが明示的に認めているような内容は書いてありませんでした。補足として、『ツールは使わせてあげるけれど、他にルールがあるような場合は、ルールを守るのは使う側の責任です。』という『ルールを破ったとしても、保証はしません』という趣旨の内容があります。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
著作権の問題については悩ましいところですが、
■サービスを利用するときには「利用規約」を読みましょう。
■著作権法で認められている「引用」や「私的利用」とは別にYouTubeの利用規約は守る。
■YouTubeの動画をダウンロードするなら「YouTube Premium」が安全。
こういったところを踏まえながら、どうするのかは皆さんご自身でご判断くださいね。
これだけ有名な動画サイトですから、他にも色々なトピックがありそうです。例えば、変換、見れない、ランキング、ライブ・・・といったものです。
トピックで興味があるものについては、これからも投稿していきたいと思います!
以上、ありがとうございました。
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