Twitter(ツイッター)アカウントが凍結される理由を紹介したいと思います。
Twitter(ツイッター) を見ていると、「 Twitter(ツイッター)だけで月収〇〇万円のノウハウをコンサルします」というようなプロフィールを見ることはありませんか。
実績をうたい、集客し、自分の利益の源泉に誘導するというのがSNSを利用したスモールビジネスの基本です。
Twitter(ツイッター) もそんなSNSの一つです。
SNSの中でも拡散力が強力なTwitter(ツイッター) を上手に活用すればサラリーマンを辞めても食べていけるという意見が、ネット上で飛び交っています。
そんな中、Twitter(ツイッター) では、理由もわからずアカウントが凍結されるという事態が定期的に生じるようです。
この現象は「凍結祭り」と言われています。
せっかく育てたフォロワー数一万人を超えるアカウント(万垢)が凍結されてゼロスタートというのは悲劇です。
もしそのアカウントがTwitter(ツイッター)だけで食べている方のものであるとすれば、目も当てられません。
しかし、本当に理由がないのでしょうか。
知らないうちにルール違反をしている可能性はありませんか。
この記事では、 複雑なTwitter(ツイッター) のルールのうち、「フォロワーを増やしてツイッターで食べていきたい」という皆さんが、うっかり違反しがちな点をお伝えしたいと思います。
僕自身、「こんなことまで禁止されているのか」と思うこともありました。
なお、「うっかり違反しがち」という基準は、僕がこの数か月Twitter(ツイッター)で目にしたツイートの内容に基づくもので、一個人の私見です。
結論
Twitter(ツイッター)で見かける以下の行為は、 Twitter(ツイッター) のルールに違反していると各種のルールやポリシーから読み取ることができました。
ただし、違反しているからといってすぐに凍結されるわけではありません。
理由については後述の説明をご覧ください。
- 拡散グループに所属しているアカウントはルール違反の可能性あり
- 「いいね」や「リツイート」にお金を支払うスポンサー契約をするのはルール違反な可能性あり
- 「フォロワー」を増やすために「フォロー」した後、「フォロー」を一気に削除するのもルール違反の可能性あり
- アフィリエイトリンクを張り付けたツイートもルール違反の可能性あり
アカウントの凍結についての説明
Twitterでは、ユーザーに常時安全な環境を提供することを目的としています。
アカウントの凍結についての項目では、以下の2点について書かれています。
なお、(Twitterルールに違反しているもののうち )の部分は僕が勝手に補足した部分です。
- Twitterルールに違反しているアカウントを凍結することがある。
- (Twitterルールに違反しているもののうち)一般的には、「スパム」「セキュリティが危険な状態にあるアカウント」「攻撃的なツイートや行動」が凍結されることとなる。
一般的な部分はフワッと書かれているので、より具体的に記載されたTwitterルールについて、以下では説明します。
強制的対応の適用レベルには段階がある
最初に申しておきますが、Twitterルールに違反しているからといって、すぐにアカウントが凍結されるというものではありません。
これについては強制的対応の適用レベルと適用範囲とポリシーの策定に対するTwitterのアプローチと対応という説明がありますので、ご覧になってください。
「ツイートレベル」、「ダイレクトメッセージレベル」、「アカウントレベル」の3段階に分けて説明されていますが、ここでは説明を省略します。
ちなみに「ツイートレベル」についての対応は、
『”これまでに違反がなく、間違えてTwitterルールに違反したアカウントに対して厳しくなりすぎないようにしています。「強制的対応の適用レベルと適用範囲」より引用)” 』
とのことです。
これは私見ですが、うっかり違反しただけでは即座に永久凍結ということにはならないと考えられます。
Twitterルールで書かれている禁止事項を列挙します
簡単に挙げておきます。
特に僕の経験上多くの方が該当する部分を赤字にし、詳細を説明します。
セキュリティに関する禁止事項
2020年1月6日現在、以下の7点が禁止されています。一般常識ともいえる内容です。
✅暴力: 個人または集団に向けた暴力をほのめかす脅迫
✅テロ行為/暴力的過激主義
✅児童の性的搾取
✅攻撃的な行為/嫌がらせ
✅ヘイト行為
✅自殺または自傷行為: 自殺や自傷行為の助長や扇動
✅写実的な暴力描写や成人向けコンテンツを含むセンシティブな画像/動画
✅違法または特定の規制対象商品・サービス
プライバシーに関する禁止事項
プライバシーに関する禁止事項は以下の2点です。
これも、よく考えれば当たり前のことばかりです。
✅個人情報: 他の利用者の個人情報(自宅の電話番号や住所など)を、明確な許可を受けずに公開または投稿すること
✅合意のない裸体の描写: 本人の同意を得ずに撮影または配布された、私的な画像や動画の投稿や共有
信頼性に関連する禁止事項
問題は信頼性に関連する禁止事項です。
アカウントを育てるために先輩ユーザーやツイッターコンサルの方が推奨している内容が、禁止事項に抵触している可能性があります。
また、分かっていてもウッカリ違反してしまう知的財産権の侵害も侮れません。
■プラットフォームの操作およびスパム: 情報を人為的に拡散または隠蔽したり、Twitterのユーザーエクスペリエンスを操作または侵害する行為に関与したりする意図で、Twitterのサービスを利用すること
■選挙の清廉性
■なりすまし
■著作権および商標: 著作権や商標など、他者に帰属する知的財産権を侵害すること
以下に、違反しがちな2点を説明します。
知的財産権の侵害
Twitter(ツイッター) を使っていると知らず知らずのうちに他人の権利(主に著作権)を侵害している方は多いと思います。
悪気があるわけではなく、制度が複雑すぎるからというのも大きな理由です。
とはいえ、知らないから許されるというものでもありませんので、これを理由にアカウント凍結と言われても仕方がないかもしれません。
プラットフォームの操作およびスパム
プラットフォームの操作とスパムに関するポリシーという説明があります。
「スパム」については皆さんのイメージ通りです。
注意すべきは、ポリシー中に以下の記載がある点です。
アカウントと識別情報に関する禁止事項
まずは引用部分をご覧ください。
人為的なエンゲージメントや拡散に関与するために、他者と連携したり対価を支払ったりすること(使用したアカウントが1つのみであっても違反となります)
「 プラットフォームの操作とスパムに関するポリシー 」より引用
https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/platform-manipulation
Twitter上で頻繁に募集されている「拡散グループ」に加入したり募集することや、「スポンサー契約」を取り交わすことは、ルール違反に該当すると考えられます。
Twitter製品機能の悪用に関する禁止事項
私見ではありますが、フォロー数≪フォロワー数というアカウントを作ると、『多くの方から注目を浴びているアカウント』というセルフブランディングができるので、こういったアカウントの育て方をコンサルティングしている方もおられるかもしれません。
「フォローチャーン」– 自身のフォロワー数を増やす目的で、多数のアカウントをフォローした後でフォロー解除すること
「 プラットフォームの操作とスパムに関するポリシー 」より引用
https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/platform-manipulation
ただし、この記載では「多数のアカウント」が100件を意味するのか、1000件を意味するのか等、程度が分かりません。
リンク
こういう記載もありました。
誤解を招くまたは虚偽的なリンク(アフィリエイトリンク、クリックジャッキングリンクなど)を投稿すること
「 プラットフォームの操作とスパムに関するポリシー 」より引用
https://help.twitter.com/ja/rules-and-policies/platform-manipulation
ツイートにアフィリエイトリンクを付けて投稿している方も多いです。
リンクを貼ること自体が虚偽的かどうかというのは悩ましいところです。
しかし、オンラインカジノやFXの自動ツールの紹介等、「必ずもうかる」「再現性100%」「必勝法」という、どこに根拠が?という宣伝文句がついていることもあります。
このように非現実的な文言を使用して宣伝する投稿については、運営にルール違反とされても(それが誤解かどうかはわかりませんが)仕方無いかと思います。
オンラインカジノの紹介を日本のユーザーにすること自体適法なのか違法なのかについては、専門家ではないため意見を控えます。いずれにしても、納税はしてください。
これらのツイートをリツイートして拡散するのも、好ましくないのかもしれません。
まとめ
僕がこの数か月で実際に目にしたケースを拾い上げました。
万垢になって「よし!これからは発信力や拡散力で稼ぐぞ!」と意気込んでも、「スポンサー契約」を取り交わしたり、「拡散グループ」に入っているだけでアカウントが凍結される懸念があることを説明しました。
また、フォロー≪フォロワーという見栄えの良いアカウントを作る手段も違反の可能性がある点にも触れました。
そして、どんなに気を付けても大なり小なり知的財産権の侵害をしてしまいそうです。
これらの違反をすると即アカウント凍結となるかどうかは Twitter(ツイッター)の運営次第ですが、大切なアカウントが凍結されないよう、日ごろから注意して楽しんでいきたいものです。
おまけ
SNSの生活には知的財産権が関わります。知的財産の専門家として弁理士という職業があることに少しでも興味を持っていただけると嬉しいです。
弁理士についてご興味がある方は、勉強法やスクールの紹介、取得後のメリット等について以下の記事を書きましたので、ご覧になってください。
本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。
参考:自己紹介はこちら
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