疑似科学 とんでも科学 エセ科学の世界へようこそ!

日々のつぶやき

疑似科学 とんでも科学 エセ科学の世界へようこそ

少し唐突ですが、今日はこんなお話をしていこうと思います。

というのは、こんな会話を最近したからです。

 
生徒くん
生徒くん

ねーねーハモ先生、水って生きてるの知ってた?なんか道徳の教科書で見たけど凄いね~

ハモ先生
ハモ先生

ちょっと待って!生徒くん、それ本気で言ってるの?

ちゃんと理科の勉強したでしょ?

生徒くん
生徒くん

僕が理科苦手なの知ってるでしょ?でも、水が生きてるっていうのは僕でも凄い発見だって分かるよ!!

ハモ先生
ハモ先生

・・・う~ん、まいったなぁ、どうやって生徒くんの勘違いを説明すればいいんだろう?あ、そうだ、こういうときはあの人!

サイエンスマーン!!

サイエンスマン
サイエンスマン

はいはい、呼んだかい?ハモ先生

あ、とんでも科学の話かぁ!

よし、じゃあ少し説明するね

世の中にはびこるエセ科学

全てが間違っているというわけではありません。

しかし、世の中には『なんかあやしいなぁ?』という程度のお話から、『これを飲めばガンが治る(という感想を載せてる)』というピンからキリまで幅広い胡散臭い話が溢れています。

大抵は薬事法すれすれです。

しかし、薬事法すれすれどころか、アウトなお話がたくさんあります。

なお、 大学まで化学や物理学を専攻している人は流石に引っかかっているのを見たことがありません。

引っかかる方に限って、理科嫌い、というケースが多いことをご理解ください。

アウトなネタが世の中にはあふれている

皆さんは、以下の宣伝を、芸能人やインフルエンサーが宣伝しているのを見たことがありませんか?大半は薬事法違反か、意味の分からない理論に基づいたとんでもない商品です。

✅某浄水器を使って水をきれいにすると、飲んだらガンが治った

✅量子力学と素粒子の理論に基づいた健康食品(耳障りの良いワードを使ってるだけ)

✅水素水

✅水からの伝言

✅『過剰な』デトックス信仰(過剰に限る)

✅痩せる菌

このうち、「水素水」について徹底的に調べた内容を、以下の記事に載せました。

興味深い事実が分かりますので、是非ご覧ください!

エセ科学がはびこる理由

つくづく商売上手だなぁと感心することも多いのですが、

✅ラクに痩せたい!

✅薬漬けの生活から解放されたい!

✅キレイになりたい!

✅自然と共存する豊か人生!

こういうキャッチフレーズって、悩みを抱える人に強烈に刺さります。

一般に、マーケティング戦略としては、『買う理由がある顧客』をターゲットにするのがセオリーです。

したがって、悩みを抱えた人に、『科学的な根拠がある凄い方法だよ!』とか『科学じゃわからないけど効くよ!』とか、セールストークを携えて売りさばいていくというのが、よくある営業戦略です。

率直に申し上げると、幸せになりたいと真剣に思っている方をカモのようにしか捉えていない人がいます。

困っている方をカモとしか思えないような販売者が多いのも事実です。

しかし、もっと悲しいことがあります。

それは、『本当に効く』と信じ切って、周りにも幸せになってほしいから、広告塔になる人がいることです。

『この人は信用できるから・・・』

『この製品は本当によく効くの!』

『この水素水を飲み始めたら風邪を引かなくなったの!』

・・・そんなことを振りまくと、どうなるでしょうか?

良かれと思って進めた商品が詐欺まがいの品です。

詐欺まがいの品をおすすめした皆さんも、詐欺の共犯者、ということになります。

残念ながら、言い訳はできません。

エセ科学の見分け方

ということで、過去の苦い経験を踏まえ、僕自身がどのようにエセ科学と付き合っているかをお伝えしたいと思います。

研究者からの一次情報を確認する

これが一番です。

WEB上でも「二次情報に惑わされないように」とカモる側の人がよく宣伝していますが、このコメント自体には賛成です。

「カモる側」の人は、そもそもサイエンスを本気で学んだことが無い人ばかりなので、「二次情報『以下』」なことが多いです

そもそも、本気の専門家は論文にこそ全力を尽くます。

したがって、本気でサイエンスを学んだことのある人が「かもる側」に回るというのは、ありえません。

とはいえ、一般消費者が英語の論文を読もう、というのは少し行き過ぎです。

英語の論文をGoogle翻訳にかけても、専門性の高い内容について、僕らのような一般人に理解できるとは言えません。

ではどうするか?

専門家の運営するサイトを利用する、というのが僕の提案です。

専門家の運営するサイト

以前新聞か何かに載っていて「これは良い!」と思ったサイトがあります。

何が良いかというと

✅大学の名前がついている研究所が解説している

→下手なことが言えないプレッシャーがあると思います

✅評価の基準が明確に示されている

→その日の気分によって判断がぶれない(人はすぐにブレます)

✅サイト管理者が明記されている

→科学者を含むメンバーが責任をもって世の中に発信しています。

✅質問を受け付けている

→一般人とのコミュニケーションを大事にしています。

・・・というところです。

他にも良いサイトはあります。

『疑似科学』と『大学』というキーワードで検索いただければ、専門家(大学に所属していていい加減なことが言いづらい専門家)の意見が出てきます。

貴方は『〇〇インストラクター』と名乗る方の意見を信じますか?

僕なら、研究を生業として日々データに基づく意見交換をし続ける、本物の科学者の意見を信じます。

データに基づく検証を!
MorningbirdPhoto / Pixabay
サイエンスマン
サイエンスマン

という感じなんだけど、どうかな?生徒くん。

ちゃんと自分で調べるのが大事ってわかった?

生徒くん
生徒くん

うん!わかったよサイエンスマン!

インフルエンサーが言っていたからって、

そのまま信じてはダメなんだね!

ハモ先生
ハモ先生

うんうん、生徒も「自分で調べる」ことの

大事さをわかってくれて良かったよ。

ありがとう、サイエンスマン!

サイエンスマン
サイエンスマン

ちゃんとした商品もあるのだからエセ科学とひとくくりにするのも良くないのだけど、ちゃんと自分で調べるクセをつけて、自分と家族の健康を守れるようにしたいね

まとめ:自分で調べることをサボらないのが騙されない秘訣

インフルエンサーが言っていることでも、自分で調べましょう。

大学や研究機関(それも、国の)の専門家が発信している情報が一番正確です。

人におススメするのは慎重に!エセ科学を広げる手伝いをしないようにしましょう。

ただし、本当にわかっていないこと(科学者が調べるまで手が回っていないこと)があるのも事実です。

本日も、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

参考:こんな人がこの記事を書いています。

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