この記事はキャリアアップや転職を目指す社会人向けのものです。
仕事に忙殺される社会人の皆さんには、G.W.やお盆休み、あるいは年末年始に一念発起して「よし!英語の勉強でキャリアアップだ!」という方も沢山いらっしゃると思います。
しかし一方で、「どの教材をどうやってやればいいのだろう?」という悩みを耳にします。勉強法が分からなければ、そこからリサーチしているうちに、肝心の勉強時間も(やる気も)無くなる・・・そうなりがちです。
そんな皆さんのために、15年間900点以上を維持し続けている僕が、TOEICに絞った効率的な勉強法を、アプリ派と書籍派に分けて紹介します。
社会人には時間がありませんから学習期間は3か月です。
これは僕の指導した経験からですが、500点の人なら700点までアップできると思います。
700点の人なら800点前後まで、800点以降を目指す人は以下の記事をご覧ください。
結論
✅書籍中心の場合はこれがお勧め!
・「公式TOEIC Listening & Reading 問題集 シリーズ」:必須
・「TOEIC® Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック」:必須
・「TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問」:必須
・「ジーニアス総合英語」:文法に自信の無い方の補助教材
✅アプリを使いたい人向けにはこれがお勧め!
・「スタディサプリENGLISH(TOEIC対策コース)」
・「スタディサプリENGLISH TOEIC(R)対策パーソナルコーチプラン」
・「TOEIC® Listening & Reading 公式eラーニング」
TOEIC対策の基本方針
僕は20年程TOEICを受けており、21歳で865点、23歳で940点、それから15年間900点以上をキープしています。
しかし、英語以外にも勉強することは山ほどあるので英語を勉強していない期間の方が多いです。
したがって、僕の真のノウハウは、短期集中のトレーニングによってスコアを確実にアップすることにあります。
今ではTOEICで求められる力とトレーニングについて、自信をもってお勧めできるようになりました。
そんな中でたどり着いた基本方針をまとめると
- 「公式問題集」の繰り返しが、リスニングとリーディングに最重要
- 「文法」と「単語」はサポート教材も大事
このようになりました。
以下のお勧めは、この基本方針に沿って選んだものです。
「公式問題集」の「繰り返し」のやり方については以下の記事にまとめてありますので、ご覧ください。
お勧めの問題集
リーディング・リスニング・文法・単語について、1つずつ上げていきます。
メリットばかりではなく、デメリットもありますのでご確認ください。
公式TOEIC Listening & Reading 問題集 シリーズ:リーディング・リスニング対策
このシリーズのうちの1冊で十分です。
以下の記事にあるシャドーイングまでみっちりやると、1か月以上かかるはずです。
メリット
✅本番と全く同じ問題が出る
IPテストでも公開テストであっても、TOEICのテストには過去問が再利用されているケースが多いです。このため、まずは過去問を学ぶところからスタートするのが試験勉強のセオリーです。
✅テストのスピードに慣れる
TOEICテストは短い時間でサクサク問題を解くことが求められます。試験会場でペース配分をミスしないよう、スピードに慣れる(リスニングは特に)ことが重要です。
✅本番と同じ人の声でリスニングが練習できる
あまり重要視していない人が多いのですが、クセのあるしゃべり方に慣れておく必要があります。慣れれば慣れるほど、リスニングのスコアは上がります。
✅アプリを使えば音声ダウンロードもできる
リスニングだけなら手ぶらでトレーニングできますね。
デメリット
✅分厚いので勉強の場所を選ぶ
リーディングについては、家・休み時間・カフェ・通勤(座れる場合)といった場所でトレーニングすることになります。ただしTOEICスコアが500点に届いていない場合は、リスニングスコアをアップさせることがリーディングスコアアップにもつながりますので、思い切って、シャドーイングに集中するのも良いでしょう。
✅一見すると値段が高い
他の書籍よりも問題数が少なく、やや高めです。「沢山問題を解きたい」という誘惑に負けそうになりますが、良質の問題を繰り返し解くことが、一番大事です。
✅文法問題の解説が手薄
公式問題集は文法問題の解説が手薄です。ですから以下のように文法対策用の問題集が必要になります。
TOEIC L&Rテスト 文法問題 でる1000問:文法対策
TOEICを毎回受け続け、毎回990点を取得しているTEX加藤氏の書籍です。
- TOEICで求められる文法は狭い範囲
- 繰り返し頻出問題を解くことがスコアアップにつながる
- 説明は論理的に(正誤の理由を明確に)
この3つの方針を貫いた良質なものです。
メリット
毎回受験し続けた加藤氏だからこそ提供できる真の頻出問題について、丁寧な解説がなされています。
公式問題集では、この丁寧な解説がありません。
デメリット
この本を有効に活用するには、ある程度の時間と期間が必要です。
受験前3か月~直前までに繰り返すことをお勧めします。
間違えた問題を繰り返す、という使い方をしなければ、単なる「解きまくり」の自己満足で終わるためです。
丸暗記という使い方ではなく、理解して実力をつけるためのものだから、そこは仕方ありません。
ジーニアス総合英語:文法の参考書
日本の高校生の何割かは購入していると思います。
しかし、高校時代とは異なり、網羅的に丸暗記するのはお勧めできません。
「全部覚える」ではなく、「わからない/知らない」単元を、この本で勉強し直す、という使い方が良いでしょう。
まさに「参考にする本」ですね。
TOEIC® Listening & Reading 公式ボキャブラリーブック:単語の勉強
とうとうTOEICの公式な単語帳が出ました。
お勧めの理由はいくつかありますが、まとめると以下の3つです。
✅1000語というコンパクトな内容。出ない単語は載っていません。
✅文例自体がリーディングパートで頻出する(公式問題集や公式eラーニングにも出てました)
✅単語と文章を読み上げてくれる音声付き。シャドーイング向けです。
お勧めのアプリ
優秀なアプリが多数出ていますが、その中で最も効率的だと思われるものを紹介します。
なお、伝統的な勉強法と比較してアプリ学習の優れている点は
- スマホさえあれば良い。
- 隙間時間を活用できる。
- 使いづらい満員電車・布団の中(子供を寝かした後・早朝)でも活用できる。
- 本で勉強するよりも眠くなりにくい。
といったところです。お子さんがいる方にお勧めです。
僕も子供を起こさないようにトレーニングを繰り返しています。
スタディサプリENGLISH(TOEIC対策コース)
TVでもWEBでも広告を出しているため有名ですね。
言わずと知れたリクルート社のアプリです。
その中で、TOEICのスコアアップに特化したプログラムを提供しています。
メリット
一つずつの問題について、丁寧な解説動画が視聴可能です。
そもそも、TOEICの学習は独りよがりになりがちで、問題を解いて理解できない部分は「とりあえず飛ばそう」と決めて「二度と勉強しない」という事態になりがちです。
これは非常にもったいない。
つまり、解きっぱなし防止ということを最優先するべきなのですが、この防止策として、かゆいところに手が届く解説動画が重要です。
満員電車でもスマホを片手に問題を解き、すぐに解説動画で確認する。
こういった毎日を送ることで、最適なトレーニングが積めるでしょう。
デメリット
月々2980円のコストが発生します。
これを高いととらえるかどうかは大学生や社会人、ご家族をお持ちの方でそれぞれ異なると思います。
そこで、僕からの提案です。
TOEICの勉強は3か月で集中してスコアアップを図るという期限を設けた勉強をすることで、ダラダラ勉強を防止してはいかがでしょうか。
3か月間で勉強を終えれば、1万円以内の自己投資で済みます。
ご検討してみてください。
スタディサプリENGLISH TOEIC(R)対策パーソナルコーチプラン
リクルートのTOEICオンラインコーチ!スタディサプリENGLISH
こちらもリクルート社のアプリです。
先ほどの提案は、アプリを使って独学をサポートするものでした。
今回は、パーソナルコーチプランをご紹介します。
このサービスを使う場合は、他の教材は専属コーチと相談して決めましょう。
そのためのパーソナルコーチプランです。
今ならお得なキャッシュバックもあるようです。
メリット
✅専属コーチが勉強の伴走をしてくれる
自己流の学習から脱出し、オーダーメイドのプランを提供してくれます。
軌道修正もバッチリです。
✅勉強がサボれない
「勉強するのを忘れてしまう」こと、「勉強開始までのハードル」を下げること、この2点に効果抜群です。
伝統的な本での勉強は誰にも見張られていないのでサボりやすいのですが、アプリにはサボった証拠が残ります。さらに専属コーチがいるので、サボれません。
デメリット
決して安いとは言えない費用が発生します。
3か月で68,000円、6か月なら98,000円(2019年12月22日現在)ほどかかります。
とはいえ、TOEIC専門スクールに通うことと比べれば、お値段は破格です。
TOEIC専門スクールに通うと、一週間の短期コースでも10万円程度かかります。
超有名講師が近くのスクールに在籍していないのであれば、アプリの方が講師のクオリティは高いです。
TOEIC® Listening & Reading 公式eラーニング
以前も紹介しましたが、TOEICには公式eラーニングが存在します。
こちらのアプリは、かゆいところに手が届くというよりも、書籍の内容を満員電車で勉強できるように効率化を図る用途に適しています。
ご所属の大学や職場でサービスを提供している場合は、是非ご活用ください。
なお、アプリの使用感については以下の記事をご覧ください。
メリット
✅公式問題集で勉強するメリットを、スマホ一台で得られる。
✅アプリ学習のため、勉強の「履歴」と「仕組み化」の効果が得られる。
デメリット
✅個人向けのサービスが無い。企業・大学向けのみ。
✅他のアプリ同様、費用がかかる(価格は所属機関の補助次第)。
まとめ
いかがでしたでしょうか。勉強習慣を始めるコツは、まとまった時間が取れる期間にスタートダッシュをして、習慣化してしまうことです。休みが終わる頃にはトレーニングのリズムができます。3か月後のTOEIC公開テストに向けてスコアアップを目指しましょう!
参考:自己紹介はこちら
参考:TOEICの勉強法はこちら
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